Page:朝鮮巫俗の研究 上券.djvu/142

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一二九

이ᄯᅢ는어는ᄯᅢ인고
ᄯᅥᆨ갈남게ᄯᅥᆨ이열고、쌀이남게쌀이열고
말머리에ᄲᅮᆯ이나고、쇠머리에갈기나고
비금주수말을하고
인간은말못하든시졀이라
텬하궁당칠셩이디하궁당날여와서
가구젹간인물추심단이실졔
동영에소슨달이서역강에일몰하고
길즘ᄉᆡᆼ날버러지는졔집차져들어가고
같곳이젼혀업서
한곳을바라보니、난데업는불빗이보이거늘
들으랑이들어보고、살피랑이살펴보와라
불이어인불이냐
ᄆᆡ화ᄯᅳᆯᄆᆡ화부인의집이로소이다
당칠셩은말삼、말머리를 돌니여라
ᄆᆡ화ᄯᅳᆯ당도하니、ᄆᆡ화부인거동보소
쇠직이쇠열어라、문직이문열어라


この時は如何なる時なりや。
柏木に餅生(な)り、萩の木に米實り、
馬頭に角生え、牛頭に鬚生え、
飛禽走獸物言ひて、
人間に言葉無かりし時節なり。
天下宮堂七星が地下宮堂に降り來りて、
家口籍簡人物推尋し給ふ時[1]
東嶺に月上り西域江に日沒し、
飛禽走獸己が巢を尋ね行きて、
行く處更になし。
ふと眺むれば、思ひもかけぬ火光見ゆ。
「聞郎聞きて見、審郎審かに見よ、
その火は如何なる火か」。
「梅花園の梅花夫人の家におはす」。
堂七星の仰せ言に[其方に]「馬頭を廻せよ」。
梅花園に到着すれば、梅花夫人の擧動を見よ。
「鍵番よ錠を開けよ、門番よ門を開けよ。