Page:朝鮮巫俗の研究 上券.djvu/133

From Wikisource
Jump to navigation Jump to search
This page has not been proofread.

    種々の不淨を祓ふ祭次。

    七氣明天は明かでない。

    カンヂユは女子が嫁ぐ時に生家からついて行く女性の祖靈。

    業は업の當字、福運の神で多くの鼬・蛇の形で考へられてゐる。

    道令任は도령님の當字、若樣の意。

    スヨンは峴の名。

    그연は開城郊外にある德物山の俗名、山上の將軍堂に崔瑩將軍を祀つてゐるが、上山はこの崔瑩將軍のことである。

    萬明は女性の死靈のこと。

    胡鬼は痘神のこと。

    男女本宮變卦のこと(百方吉凶秘訣、擇日門五頁參照)。

    가망は賽神の最初に出て來る神で、上位神の前衞の如きものである。或は家亡ではないかとも思ふが明かでない。

    花煎迎は陰三月に杜鵑花を摘み、之を餅に入れて花煎を作り供へて神を迎ふる祭である。

    三年世祿は三年間地方官になる意。二年賜暇は長い休暇のこと。

    부리は家系血統のこと。

    許氏兩位は許氏夫婦の意、願主の姓を假に「許」としたのである。

    居住地接は居住地の意。

    喪中に着ける白リボンの蝶形飾に宿る不淨。

    堆肥に宿る不淨の雜鬼。

    直譯すれば「入つても迎淨出ても不淨」となるが、淸淨を入れ不淨を出す意であらう。

    靈山は영산の當字、不淨の死靈である。