おもろさうし/第十二

From Wikisource
Jump to navigation Jump to search
おもろさうし  (1623) 
第十二
いろのあすびおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日

いろのあすびおもろ御さうし 天啓三年癸亥三月七日 第十二

おもろとのばらが節[edit]

12-652(1)

一聞得大君ぎや/降れて 遊びよわれば/後揚がりしよ/世わ ちよわれ/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/按司の世掛け国/又真玉杜ぐすく

一きこゑ大きみきや/おれて あすひよわれは/のちあかりしよ/世わ ちよわれ/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/あんしの世かけくに/又またまもりくすく

[edit]

12-653(2)

一聞得大君ぎや/見揚がの拍子/打ち揚がる拍子/又鳴響む精高子が/又首里真平良に/又ぐすく真平良に

一きこゑ大きみきや/みやかりのひやし/うちあかるひやし/又とよむせたかこか/又しよりまたいらに/又くすくまたいらに

おしかけが節[edit]

12-654(3)

一聞得大君ぎや/降れて 祈りよわれば/嶋が命/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/又いせゑけり按司添い/世のつほに 取りよわちへ/又若い人思い按司添い/世のつくせ 取りよわちへ/又見物内の真庭に/国珍ら 煽らちへ/又按司添いが ゑりしゆ/使いてゝ 鳴響で/又神楽より 帰て/もちよろなちへ 鳴響ま/又おぼつ おわちへ 八千代も/むちよるなちへ 鳴響ま/又君々も 誇て/てるかはも 誇て

一きこゑ大きみきや/おれて いのりよわれは/嶋か命/おきやか思いに みおやせ/又とよむせたかこか/又いせゑけりあんしおそい/世のつほに とりよわちへ/又わかいきよもいあぢおそい/世のつくせ とりよわちへ/又み物うちのまみやに/くにめつら あふらちへ/又あんしおそいか ゑりしゆ/つかいてゝ とよて/又かくらより かゑて/もちよろなちへ とよま/又おほつ おわちへ やちよも/むりよるなちへ とよま/又きみも ほこて/てるかはも ほこて

よきげらいが節[edit]

12-655(4)

一大君 国添い君の/世果報 真果報 みおやせ/又精高子 国添い君の/又上下の 国数の果報/又地離れの 国数の果報

一大きみ くにおそいきみの/世かほう まかほう みおやせ/又せたかこ くにおそいきみの/又かみしもの くにかすのかほう/又ちはなれの 国かすのかほう

[edit]

12-656(5)

一大君 国添い 降れわちへ/いぐまちへ 栄せ やちよこ/又精高子 国添い 降れわちへ/又白金 赤金 遣り戸/又押し開けて つき開けて/又嶽中 杜中 降れわちへ/又煽らちへ 揺すらちへ

一大きみ くにおそい おれわちへ/いぐまちへ はやせ やちよこ/又せたかこ 国おそい おれわちへ/又白かね あかかね やりちよ/又おしあけて つきあけて/又たけなか もりなか おれわちへ/又あへらちへ よすらちへ

あふりやへが節[edit]

12-657(6)

一聞得大君ぎや/赤の御煽り もちろちへ/此れど だに 嶋討ち御煽り/又鳴響む精高子が/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく

一きこゑ大きみきや/あけのみあおり もちろちへ/これと たに 嶋うちみあおり/又とよむせたかこか/又しよりもりくすく/又またまもりくすく

あふりやへが節[edit]

12-658(7)

一聞得大君ぎや/京の内は 押し開けて/おぎやか思いしよ/てるかはが/照りよわる様に ちよわれ/又鳴響む精高子が/もちろ内は つき開けて/又年が三年 いきよて/又年が四年 行き四手/又いけな君 降ろちへ/又成り人君 降ろちへ/又聞得大君ぎや/歓へわちへからは

一きこゑ大きみきや/けよのうちは おしあけて/おきやかもいしよ/てるかはか/てりよわるやに ちよわれ/又とよむせたかこか/もちろうちは つきあけて/又としが三年 いきよて/又としか四年 行き四手/又いけなきみ おろちへ/又なりきよきみ おろちへ/又きこゑ大きみきや/あまへわちへからは

いとかずおもろの節[edit]

12-659(8)

一大君ぎやみ御前/十百人の遊び/鳴響まちへ 君々 使い/又君々のみ御前/又京の内綾庭に/又ぐすく奇せ庭に/又按司添いがみ御前/又おぎやか思いがみ御前/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又天のてだ 崇べて

一大きみきやみ御まへ /ともゝそのあすひ/とよまちへ きみ つかい/又きみのみ御まへ/又きやのうちあやみやに/又くすくくせみやに/又あんしおそいかみ御まへ/又おきやかもいかみ御まへ/又けよのよかるひに/又けよのきやかるひに/又てにのてた たかへて

てがね丸か節[edit]

12-660(9)

一聞得大君ぎや/あまみや末 降れわちへ/世果報せぢ/おぎやか思いに みおやせ/又鳴響む精高子が/しねりや末/又たきより〔内の〕真剣/おぎやか思いしゆ 差しよわめ

一きこゑ大きみきや/あまみやすへ おれわちへ/世かほうせち/おきやかもいに みおやせ/又とよむせたかこか/しねりやすへ/又たきより〔内の〕まつるき/おきやかもいしゆ さしよわめ

あふりやへが節[edit]

12-661(10)

一聞得大君ぎや/首里杜 降れわちへ/国々 添う/大添い貴み/又鳴響む精高子が/真玉杜 降れわちへ/又押掛けは 添へ立て/みよちよのは 前立て/又さらめきは 添へ立て/にせ殿は 前立て

一きこゑ大きみきや/しよりもち おれわちへ/くに おそう/大そいたゝみ/又とよむせたかこか/またまもり おれわちへ/又おしかけは そへたて/みよちよのは まへたて/さらめきは そへたて/にせとのは まへたて

たいらのとのが節[edit]

12-662(11)

一首里大君ぎや 守ら/鳴響む国添いが 守ら/成さ人思いに/世掛け宣るむ みおやせ/又首里杜 守ら/真玉杜 守ら/又聞ゑ按司添いよ 守ら/鳴響む按司添いよ 守ら/又世添わりは げらへて 守ら/つみつ〔け〕は げらへて 守ら

一首里大きみきや まふら/とよむくにおそいか まふら/なさきよもいに/世かけせるむ みおやせ/又しよりもり まふら/またまもり まふら/又きこゑあちおそいよ まふら/とよむあしおそいよ まふら/又よそわりは けらへて まふら/つみつ〔け〕は けらへて まふら

たくしたらばつけが節[edit]

12-663(12)

一首里 おわる てだこが/思い子の遊び/見物遊び/なよればの 見物/又ぐすく おわる てだこが/又鷲の羽 差しよわちへ

一しより おわる てたこか/おもいくわのあすひ/み物あすひ/なよれはの みもん/又くすく おわる てたこか/又わしのはね さしよわちへ

てがね丸が節[edit]

12-664(13)

一揚がる望月や/さしふ世馴れ君/君ぎや命/おぎやか思いに みおやせ/又君の望月や/さしふ世付き君/又あまみや君やれば/末の君やれば/又首里杜 降れわちへ/真玉杜 降れわちへ/又吾が守る按司添い/吾が掻ひ撫で按司添い/又降れら数 見守ら/遊ば数 見守ら/又揚がる望月や/てだと 行き合て

一あかるもちつきや/さしふよなれきみ/きやいのち/おきやかもいに みおやせ/又きみのもちつきや/さしふよつききみ/又あまみやきみやれは/すえへのきみやれは/又しよりもり おれわちへ/またまもり おれわちへ/又あかまふるあんしおそい/あかかひなてあちおそい/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら/又あかるもちつきや/てたと よきやて

あふやへが節[edit]

12-665(14)

一聞ゑ宣ん君ぎや/首里杜 降れわちへ/おぎやか思いに/金精 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/又てるかはが てるしのが 持ち成し/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又さしふ 七ころに/降れ栄てからは/又君しゆ 守りよわれ/主しゆ 守りよわれ/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り

一きこゑせんきみきや/しよりもり おれわちへ/おきやかもいに/金すへ みおやせ/又とよむきみとよみきや/又てるかはか てるしのか もちなし/又さしふ 五ころに/おれなふちへからは/又さしふ 七ころに/おれふさてからは/又きみしゆ まふりよわれ/ぬししゆ まふりよわれ/又けさよりや まさり/むかよりや まさり

ぐすくまの大や又よしの大やが節[edit]

12-666(15)

一つるこにくけしや/良かるにくけしや/玉 積む/京の内 見ちやる/又老ひ人に 問へば/人の親に 問へば/又けさよりや 勝り/昔よりや 勝り

一つるこにくけしや/よかるにくけしや/玉 つむ/きやの内 みちやる/又おひひとに とへは/人のおやに とへは/又けさよりや まさり/むかよりや まさり

きこへあふりやへや十すへ八すへぎやめが節[edit]

12-667(16)

一聞ゑ押掛けが/首里杜 降れわちへ/君つほに/おぎやか思いに みおやせ/又君のにせ殿が/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又さしふ 七ころに/降れ栄てからは

一きこゑおしかけか/しよりもり おれわちへ/きみつほに/おきやかもいに みおやせ/又きみのにせとのか/またまもり おれわちへ/又さしふ 五ころに/おれなふちへからは/又さしふ 七ころに/おれふさてからは

きみがなしの節[edit]

12-668(17)

一天久寄り添いのろの/掛けて 掛け栄い しよわれ/又天久寄り満ちへのろの

一あめくよりおそいのろの/かけて かけふさい しよわれ/又あめくよりみちへのろの

あふりやへが節[edit]

12-669(18)

一天久仁屋が おもろ/げらへ綾鼓/打ちちへ 鳴り揚がらせ/又天久子が 宣るむ

一あめくにやか おもろ/けらへあやつゝみ/うちちへ なりあからせ/又あめくしか せるむ

きみがなしが節[edit]

12-670(19)

一天久舞ひやり思い/こねり なよる 愛しけさ/又意地気舞ひやり思い

一あめくまひやりよもひ/こねり なよる かなしけさ/又いちきまひやりよもい

きみがなしが節[edit]

12-671(20)

一伊祖の戦思い/月の数 遊び立ち/十百度 若てだ 栄せ/又意地気戦思い/又夏は しけち 盛る/又冬は 御酒 盛る

一ゑそのいくさもひ/月のかす あすひたち/ともゝと わかてた はやせ/又いちきいくさめい/又なつは しけち もる/又ふゆは 御さけ もる

よきげらへが節[edit]

12-672(21)

一雪げらへ 雪の 珍らしや/世果報 真果報 みおやせ/又黍げらへ 黍の 珍らしや/又積み上がりぎや 添へ頂ぎや 下に

一よきけらへ よきの めつらしや/世かほう まかほう みおやせ/又きみけらへ きみの めつらしや/又つみあかりきや そへつききや 下に

よきげらへが節[edit]

12-673(22)

一雪げらへ 京の内の綾踊り/いぐまちへ もちるちへ 遊びよわ/又黍げらへ もちろ内の奇せ踊り

一よきけらへ けよのうちのあやより/いくまちへ もちるちへ あすひよわ/又きみけらへ もちろ内のくせより

あふりやへが節[edit]

12-674(23)

一聞ゑおわもりや/按司の頂按司添い/筑紫ちやら/玉の君使い/又鳴響むおわもりや

一きこゑおわもりや/あちのつちあんしおそい/つくしちやら/玉のきみつかい/又とよむおわもりや

あふりやへが節[edit]

12-675(24)

一首里真玉杜/精高按司添いや/君寄せ 綺羅奇せ 見物/又君の望月や/精高按司添い

一しよりまたまもり/せたかあんしおそいや/きみよせ きらくせ みもん/又きみのもちつきや/せたかあんしおそい

あふりやへが節[edit]

12-676(25)

一嶽の鈴鳴りや/果報 揃ゑわちへ/吾が成さい人後勝り 手摩ら/又君の望月や

一たけのすつなりや/かほう そろゑわちへ/わかなさいきよのちまさり てつら/又きみのもちつきや

たいらのとのゝ節[edit]

12-677(26)

一聞ゑ君鳴響み/精高君鳴響み/打ちちへ 見物君/又北谷の庭に/吾が成さの庭に/又玉寄せが前に/寄り立ちが前に/又百口の鼓/八十口の鳴り呼ぶ

一きこゑきみとよみ/せたかきみとよみ/うちちへ みものきみ/又きたたんのみやに/あかなさのみやに/又たまよせかまへに/よりたちかまへに/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりよふ

きこへあらはへが節[edit]

12-678(27)

一百度踏み揚がりや/君の踏み揚がりや/遊ぶ 清らや/又下の世の主の/思い子の君の/又我謝の浦神や/沖縄 音 取て/又嶋中神や/まちらす 音 取て/又こくらの神の/こゝせの神の/又綾手 まめがたな/踊り手 まめがたな

一もゝとふみあがりや/きみのふみあがりや/あすふ きよらや/又しもの世のぬしの/おもいくわのきみの/又かちやのうらかみや/よきなわ ね とて/又しま中かみや/まちらす ね とて/又こくらのかみの/こゝせのかみの/又あやて まめかたな/よりて まめかたな

きこへおしかけが節[edit]

12-679(28)

一聞ゑ煽りやいや/十末 八末ぎやめも/おぎやか思いよ/見守てす 降れわめ/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく

一きこゑあおりやいや/十すへ 八すへきやめも/おきやかもいよ/みまふてす/おれわめ/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく

中城おもろの節[edit]

12-680(29)

一聞ゑ煽りやいや/だにす 鳴響みよわれ/百末鳴響む按司添い/又鳴響む煽りやいや/又聞ゑ按司添いや/又鳴響む按司添いや

一きこゑあおりやいや/たにす とよみよわれ/もゝすへとよむあんしおそい/又とよむあふりやいや/きこゑあんしおそいや/又とよむあんしおそいや

きこゑたうやまが節[edit]

12-681(30)

一聞ゑ煽りやいや/遊び家から 見居れば/島 添わて/鳴響みよわる按司添い/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく

一きこゑあおりやいや/あすひやから みよれは/しま そわて/とよみよわるあんしおそい/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく

あおりやへが節[edit]

12-682(31)

一聞ゑ煽りやいや/星の形 もちろちへ/京の内の踊り直り 見物/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく

一きこゑあおりやいや/ほしのかた もちろちへ/けおのうちのよりなおり みもん/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく

あおりやへが節[edit]

12-683(32)

一聞ゑ煽りやいや/巴 三曲り 掛けわちへ/神楽の京の内る かに ある/又鳴響む煽りやへや

一きこゑあおりやいや/ともへ みまかり かけわちへ/かくらのけおのうちる かに ある/又とよむあおりやへや

あおりやへが節[edit]

12-684(33)

一聞ゑ煽りやいや/玉の御煽り 揺らしゆは/赤の御煽り/煽りやいと 撓て/又鳴響む煽りやいや/又首里杜ぐすく/又真玉杜ぐすく

一きこゑあおりやいや/たまのみあおり よらしゆは/あけのみあおり/あおりやいと しなて/又とよむあおりやいや/又しよりもりくすく/又またまもりくすく

あがるいつかさくが節[edit]

12-685(34)

一聞ゑ煽りやいや/鳴響む煽りやいや/嶋内煽りやい 八千代/又按司や 按司添い 八千代/国や 首里親国/又按司や 里 遊ぶ/里や 按司 選ぶ

一きこゑあおりやいや/とよむあおりやいや/嶋内あおりやい やちよ/又あんしや あちおそい やちよ/くにや しよりおやくに/又あんしや さと ゑらふ/さとや あんし ゑらふ

あふりやいが節[edit]

12-686(35)

一聞ゑ煽りやい/降れて 遊びよわれば/拍子 打ちちへ/君よ 群れよわせ/又鳴響む煽りやへや/玉鳴る子 取りよわちへ

一きこゑあおりやい/おれて あすひよわれは/ひやし うちちへ/きみよ ふれよわせ/又とよむあおりやへや/玉なるし とりよわちへ

あふりやへが節[edit]

12-687(36)

一聞ゑ煽りやへや/中辺 弥帆 煽らちへ/白波や 鉋くり 襲やに/又鳴響む煽りやゑや/又きみくらが ふきはなが 下に

一きこゑあおりやへや/なかへ やほう あうらちへ/しらなみや かなくり おそやに/又とよむあおりやゑや/又きみくらか ふきはなか したに

あおりやへが節[edit]

12-688(37)

一聞ゑ煽りやゑや/玉の取り 金鳥 遊ばちへ/雲子みしやの 走らへしゆ 見物/又鳴響む煽りやへや

一きこゑあおりやゑや/玉のとり こかねとり あすはちへ/くもこみしやの はしらへしゆ みもん/又とよむあおりやへや

きみかなしの節[edit]

12-689(38)

一首里見物君 踊り直ちへ/おぎやか思いに みおやせ/又ぐすく見物君/又成さいぎや 見物君

一しよりみもんきみ よりなちへ/おきやかもいに みおやせ/又くすく みもんきみ/又なさいきや み物きみ

あおりやへが節[edit]

12-690(39)

一思い君 金門 淀しよわ/成さへ人が いきよいぢよ 待ち居る/又げらへ君 金門 淀しゆわ/又百人 引ちへ 金門 淀しよわは/又七十人 引ちへ 金門 淀しゆは

一おもいきみ 金ちやう よとしよわ/なさへきよか いきよいちよ まちよる/又けらへきみ 金ちやう よとしゆわ/又もゝそ ひちへ 金ちやう よとしよわは/又なゝそ ひちへ 金ちやう よとしゆは

いとかずおもろの節[edit]

12-691(40)

一聞ゑ宣ん君が/首里杜 清らや/神楽の京の内る かに ある/又鳴響む宣ん君が/真玉杜 清らや

一きこゑせん君か/しよりもり きよらや/かぐらのけおの内る かに ある/又とよむせんきみか/またまもり きよらや

中城おもろの節[edit]

12-692(41)

一筑紫玉御玉/島かねる 御玉/こくらの手持ち/持ちちへ みおやせ/又筑紫添い御玉

一つくしたまみたま/しまかねる みたま/こくらてもち/もちちへ みおやせ/又つくしおそいみたま

大きみがみ御まへともゝそのあすびが節[edit]

12-693(42)

一糸数が おもろ/けさよりや 勝り/世玉の留まりぐすく/又糸数が 宣るむ

一いとかすか おもろ/けさよりや まさり/よたまのととまりくすく/又いとかすか せるむ

尚元王御代 嘉靖廿四年乙巳の年、きみてすりのもゝかほうことの時に、八月十九日のつちのとの酉日のとらの時に、きこゑ大ぎみの御まへより給申候

おしかけが節[edit]

12-694(43)

一聞得大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/按司添いしゆ/君ぎやせぢ 持ちよわれ/又鳴響む精高子が/真末 願て 降れわちへ/又いけな君 揃へて/成り人神 集へて/又年 八年 成るぎやめ/おぼつ嶽 おきやつめ/又吉日 八年 成るぎやめ/神座嶽 おき [や]つめ/又按司添いが御言/君手摩り 間遠さ/又王にせが御言/見物遊び 間遠さ/又大ころ達 揃へて/群り合へ子達 集へて/又君いきよい このめ/主使い このめ/又使いてゝ よ治られ/御言てゝ よ治られ/又赤口が 依い憑き/おぼつ嶽 鳴響で/又按司添いが御言/大君に 撓て

一きこゑ大きみ/すへ ゑらひやり おれわちへ/あんしおそいしゆ/きみきやせち もちよわれ/又とよむせたかこか/ませ ねがて おれわちへ/又いけなきみ そろへて/なりきよかみ あとへて/又とし 八とせ なるきやめ/おほつたけ おきやつめ/又ゑか 八とせ なるきやめ/かくらたけ おき[や]つめ/又あんしおそいかおこと/きみてつり まとさ/又わうにせかおこと/みものあすひ まとさ/又大ころた そろへて/もりやへこた あとへて/又きみいきよい このめ/ぬしつかい このめ/又つかいてゝ よしらせ/おことてゝ よしられ/又あかくちやか よいつき/おほつたけ とよて/又あんしおそいかおこと/大きみに しなて

尚元王御代 嘉靖廿四年乙巳のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、八月廿五日きのとのうのへうまのときに、きこゑ大きみの御まへよりたまわり申候

かぐらとよでが節[edit]

12-695(44)

一聞得大君ぎや/鳴響む精高子が/さしふ 降れ直ちへ/又おほつ吉日 取りよわちへ/大島きら 直ちへ/又神座吉日 取りよわちへ/たきよりきら 直ちへ/又按司添いが御言/王にせが御言/又大君は 宣立てゝ/又君々は 宣立てゝ/又眼 合わちへ 拝ま/御顔 合わちへ 手摩ら/又赤口が 依い憑き/せらちへんに 鳴響で/又げらへ大ころ達/按司添いに よ治らせ/又君々も 誇て/主々も 誇て

一きこゑ大きみきや/とよむせたかこか/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/たしまきら なおちへ/又かくらゑか とりよわれ/たきよりきら なおちへ/又あんしおそいかおこと/わうにせかおこと/又大きみは のたてゝ/又きみは のたてゝ/又あまこ あわちへ おかま/みかおう あわちへ てつら/又あかくちやか よいつき/せらちへんに とよて/又けらへ大ころた/あんしおそいに よしられ/又きみ ほこて/ぬしも ほこて

きこゑきみとよみが節[edit]

12-696(45)

一平良の殿のなよら/ぐすくの按司のこねら/ゑ け 島寄せ宣るむ/又首里の庭に なよら/ぐすくの庭に こねら/又按司や 按司と なよら/下司わ 下司と こねら

一たいらのとののなよら/くすくのあちのこねら/ゑ け しまよせせるむ/又しよりのみやに なよら/又くすくのみやに こねら/又あんしや あちと なよら/けすの けすと こねら

たいらのとのが節[edit]

12-697(46)

一平良のこしらへが 押せや/杜のこしらへが 押せや/やゝと 押せや 神達/又朝凪れが し居れば 押せや/夕凪れが し居れば 押せや

一たいらのこしらへか おせや/もりのこしらへか おせや/やゝと おせや かみた/又あさとれか しよれは おせや/ようとれか しよれは おせや

[edit]

12-698(47)

一たゝら押掛けや/粢 珍らしや/垂り清らす 聞きとれ/又押掛けやれば/珍らしややれば/又艫から ほいまで/押掛け 撓て

一たゝらおしかけや/しときや めつらしや/たりきよらす ききとれ/又おしかけやれは/めつらしややれは/又ともから ほいまて/おしかけ しなて

[edit]

12-699(48)

一湧くのしつらへや/湧くの御宣り人/使いど 待ち居る/又山内板門に/山内金門に/又粢も 造て/かめんこ 造て/又使い 有りてば/いちやわり 有りてば

一わくのしつらへや/わくのみせりきよ/つかいと まちよる/又やまちいやちやに/やまりかなちやに/又しときやも つくて/かめんこ つくて/又つかい ありては/いちやわり ありては

[edit]

12-700(49)

一堂の大親聞へが/真庭 遊ばす 清らや/又伊敷索 聞へる/又成り人 降ろちへ 聞へる/又いけな 降ろちへ 聞きろ

おやみかまが節[edit]

12-701(50)

久米のこいしのが/百浦こいしのが/清らや 見物遊び/又いし思いは 音 取らちへ/比嘉の子は 音 取らちへ/又首里杜ぐすく/真玉杜ぐすく

くめのこいしのか/もゝうらこいしのか/きよらや みもんあすひ/又いしよもいは ね とらちへ/ひかのしは ね とらちへ/又しよりもりくすく/またまもりくすく

[edit]

12-702(51)

一君よしぎや やちよこ/精高子が やちよこ/打ち揚がて 栄せ やちよこ/又新垣の庭に/新垣のふこに/又百口の鼓/八十口の鳴り清

一きみよしきや やちよこ/せたかこか やちよこ/うちあかて はやせ やちよこ/又あらかきのみやに/あらかきのふこに/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりきよ

[edit]

12-703(52)

一久米の大添いが 見物/又ゑ 競いど 見物/又久米の精高子が 見物/又ゑ 競いど 見物/又久米の按司添いが 見物/又ゑ 競いど 見物

一くめの大おそいか みもん/又ゑ きわいと みもん/又くめのせたかこか みもん/又ゑ けわいと みもん/又くめのあんしおそいか みもん/又ゑ けわいと みもん

[edit]

12-704(53)

一新城 ゑけ まきよに/新城 ゑけ ふたに/又けとのよら ゑけ まきよに/やわれよら ゑけ ふたに/又君が あつ ゑけ 物に/主が あつ ゑけ 物に/又君に 使 ゑけ われて/主に 使 ゑけ われて

一あらくすく ゑけ まきよに/あらくすく ゑけ ふたに/又けとのよら ゑけ まきよに/やわれよら ゑけ ふたに/又きみか あつ ゑけ 物に/ぬしか あつ ゑけ 物に/又きみに つか ゑけ われて/ぬしに つか ゑけ われて

[edit]

12-705(54)

一阿波根のくせらへや/添頂 ゑけ 鳴響ま/又名柄仁屋 比屋根子が/又羽 差し遣り 奇せ 差し遣り

一あはこんのくせらへや/おそつちへ ゑけ とよま/又なからにや ひやこんしか/又はね さしやり くせ さしやり

[edit]

12-706(55)

一聞ゑ君加那志/島 添て ちよわれ/又鳴響む君加那志

一きこゑきみかなし/しま おそて ちよわれ/又とよむきみかなし

たいらのとのゝ節[edit]

12-707(56)

一久米の世寄せ君ぎや/首里杜 降れわちへ/君ぎやせぢ/おぎやか思いに みおやせ/又精高世寄せ君ぎや/真玉杜 降れわちへ

一くめのよゝせきみきや/しよりもり おれわちへ/きみきやせち/おきやかもいに みおやせ/又せたかよゝせきみきや/またまもり おれわちへ

中城おもろの節[edit]

12-708(57)

一精高おわもり君の 綾頂/若い人に みおやせ/又君のおわもり君の/又さしふの世付かん時に/又さしふの世馴れん時に

一せたかおわもりきみの あやつちへ/わかいきよに みおやせ/又きみのおわもりきみの/又さしふのよつかん時に/又さしふのよなれん時に

[edit]

12-709(58)

一親御蒲 音 取らちへ/君手摩り/真貢 報/寄せる 寄り清ら御船/又首里杜ぐすく

一おやみかま ね とらちへ/きみてつり/まはない ふう/よせる よりきよらおうね/又しよりもりくすく

うらおそいがおもろの節[edit]

12-710(59)

一宣ん君が 降れ立ち/君良しが 降れ立ち/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又吾が成さい人 嘆くな/宣ん君しゆ 知りよわめ[/又大みや 百島よ/瀬戸内 八十島よ]

一せんきみか おれたち/きみよしか おれたち/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又あかなさいきよ なけくな/せんきみしゆ しりよわめ[/又大みや もゝしまよ/せんとうち 八そしまよ]

うらおそいおもろの節[edit]

12-711(60)

一宣ん君が 君良しが/世果報成さい人/又吾が成さい人 てだ成さい人/又あまみ玉綱 麗し/又糸 貫き遣り 縄 貫き遣り/又み手づから お手づから/又取りよわ遣り 佩きよわ遣り

一せんきみか きみよしか/世かほうなさいきよ/又あかなさいきよ てたなさいきよ/又あまみたまちな うるわし/又いと ぬきやり なわ ぬきやり/又みてつから おてつから/又とりよわやり はきよわやり

おしかけが節[edit]

12-712(61)

一聞得大君ぎや/てるかはに 撓て/きらの数/按司添いす 手摩れ/又鳴響む精高子が/てるしのに 撓て/又年 三年 成るぎやめ/十声 間遠さ/又吉日 四年 成るぎやめ/ゑりちよ 間遠さ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/いけな君 依り降ろちへ/又神座吉日 取りよわちへ/成り人君 憑き降ろちへ/又首里のろ 先立て/なよ笠よ 先立て/又真壁のろ 先立て/御宣り人 先立て/又儀保のろよ 先立て/鳴響ましよ 先立て/又遣り添いよ 先立て/親のろよ 先立て/又按司添いよ 先立て/貴み人 よほ立て

一きこゑ大きみきや/てるかわに しなて/きらのかす/あちおそいす てつれ/又とよむせたかこか/てるしのに しなて/又とし みとせ なるきやめ/とこゑ まとうさ/又ゑか 四とせ なるきやめ/ゑりちよ まとうさ/又おほつゑか とりよわちへ/いけなきみ よりおろちへ/又かくらゑか とりよわちへ/なりきよきみ つきおろちへ/又しよりのろ さきたて/なよかさよ さきたて/又まかひのろ さきたて/みちへりきよ さきたて/又きほのろよ さきたて/とよましよ さきたて/又やりおそいよ さきたて/おやのろよ さきたて/又あぢおそいよ さきたて/たゝみきよ よほたて

あふりやへが節[edit]

12-713(62)

一聞ゑ宣ん君が/降れて 群れ舞へば/末 長く/世 揃へて ちやうわれ/又鳴響む宣ん君ぎや/又吾が成さい人按司添い/根石の 天に 上付くぎやめ/又てだ成さい人按司添い/真石の 天に 盛い付くぎやめ

一きこゑせんきみか/おれて ふれまへは/すへ なかく/世 そろへて ちやうわれ/又とよむせんきみきや/又あかなさいきよあぢおそい/ねいしの てんに おゑつくきやめ/又てたなさいきよあちおそい/まいしの あめに もいつくきやめ

[edit]

12-714(63)

一恩納やきしまよ/安富祖やきしまよ/百度世す ちやうわれ/又朝凪れが し居れば/夕凪れが し居れば

一おんなやきしまよ/あふそやきしまよ/もゝと世す ちやうわれ/又あさとれか しよれは/ようとれか しよれは

[edit]

12-715(64)

一中ひやにや おわろ/あれにしやよ/今ど 降れて なよる/又せとひやにや おわる

一中ひやにや おわろ/あれにしやよ/いみやと おれて なよる/又せとひやにや おわる

よきげらへが節[edit]

12-716(65)

一しませんこ/あけしのゝのろの/百度拍子/打ち揚がる成さい人/又なかひやにやの/せとひやにやの親のろ

一しませんこ/あけしのゝのろの/もゝとひやし/うちあかるなさいきよ/又なかひやにや/せとひやにやのおやのろ

[edit]

12-717(66)

一聞ゑ押笠が/やちよく達に 知らせ/笑い人/さしふ 押し憑かて/又鳴響む押笠が

一きこゑおしかさか/やちよくたに しらせ/わらいきよ/さしふ おしかかて/又とよむおしかさか

おしかけ節[edit]

12-718(67)

一天加那志真ころ子/後良かる真ころ子/押笠が/守りよわる 貴み/又按司添いが思い子/後良かる思い子

一あめかなしまころこ/のちよかるまころこ/おしかさか/まふりよわる たゝみ/又あんしおそいかおもいくわ/のちよかるおもいくわ

うらそい節[edit]

12-719(68)

一精有ろ国添い/上里杜 折れわちへ/百度揚がり/踏み揚がて ちやうわれ/又気有る国添いよ/又今日の良かる日に/又今日のきやかる日に/又直り世は さだけて/又歓へ世は しだけて

一せやろくにおそい/おゑさともり おれわちへ/もゝとあかり/ふみあかて ちやうわれ/又けあるくにおそいよ/又けよのよかるひに/又けよのきやかるひに/又なおりよは さたけて/又あまへよは したけて

うらおそい節[edit]

12-720(69)

一聞ゑ差笠は/守る君やれば/雲子色よ/照り揚がて ちやうわれ/又とよむ大君や/掻い撫で君やれば/又首里杜 ちよわれ/いせゑけり按司添い/又真玉杜 ちよわる/吾が掻ひ撫で按司添い/又あまみやから/相手君やれば/又しねりやから/つほこ君やれば/又てるかはが 御言す/てるしのが 御言す

一きこゑさすかさは/まふるきみやれは/くもこいろよ/てりあかて ちやうわれ/又とよむ大きみや/かいなてきみやれは/又しよりもり ちよわれ/いせゑけりあちおそい/又またまもり ちよわる/あかかひなてあちおそい/又あまみやから/あへちへきみやれは/又しねりやから/つほこきみやれは/又てるかはか おことす/てるしのか おことす

おしかけ節[edit]

12-721(70)

一大君ぎや 守る/げらへ清ら板門/百浦 添う/せぢ高杜/又精高子が守る/又おぼつぎやめ 鳴響で/又神座ぎやめ 鳴響で/又大島 有るぎやめも/精軍 寄せるまじ/又大国 有るぎやめも/精百 寄せるまじ/又てるかはす 守れ/てるしのす 守れ

一大きみきや まふる/けらへきよらいちやちや/もゝうら おそう/せちたかもる/又せかかこかまふる/又おほつきやめ とよて/又かくらきやめ とよて/又たしま あるきやめる/せいくさ よせるまし/又たくに あるきやめも/せひやく よせるまし/又てるかはす まふれ/てるしのす まふれ

おしかけが節[edit]

12-722(71)

一聞得大君ぎや/京の内ののろ/肝 揃て/神座拍子 みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内ののろ/又按司添いが いきよい/首里杜 降れわちへ/又貴み人が いきよい/真玉杜 降りわちへ/又雲子御煽り 煽らちへ/赤の御煽り 煽らちへ/又百口の鼓/八十口の鳴り呼ぶ/又赤口が 依い憑き/ぜるまゝが 依り憑き

一きこゑ大きみきや/けおのうちののろ/あよ そろて/かくらひやし みおやせ/又とよむせたかこか/もちろうちののろ/又あちおそいか いきよい/しよりもり おれわちへ/又たたみきよか いきよい/またまもり おりわちへ/又くもこみあおり あおらちへ/あけのみあおり あおらちへ/又もゝくちのつつみ/八そくちのなりよふ/又たたみきよか いきよい/またまもり おりわちへ/又くもこみあおり あおらちへ/あけのみあおり あおらちへ/又もゝくちのつゝみ/八そくちのなりよふ/又あかくちやか よいつき/せるまゝか よいつき 

おしかけ節[edit]

12-723(72)

一聞得大君ぎや/京の内の もちよろ/御島 祈て/按司添いに みおやせ/又鳴響む精高子が/もちろ内の もちよろ/又大君は 手摩て/明けま年 成らば/又てるかはは 宣立てゝ/いし清らは 贖なて/又てるしのは 宣立てゝ/ふさちんは 養なて/[又]按司添いと 行き合て/眼 遊で 合わちへ

一きこゑおおきみきや/けおのうちの もちよろ/みしま いのて/あんしおそいに みおやせ/又とよむせたかこか/もちろ内の もちよろ/又大きみは てつて/あけまとし ならは/又きみ てつて/むかふとし ならは/又てるかはは のたてゝ/いしきよらは あかなて/又てるしのは のたてゝ/ふさちんは やしなて/[又]あちおそいと よきやて/あまこ あすて あわちへ

あふりやへが節[edit]

12-724(73)

一首里大君が/さしふ 選で 降れわちへ/照る手持ち/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添いが/末 尋めて 降れわちへ/又神座ぎやめ 鳴響で/さしふ 選で 降れわちへ/又おぼつぎやめ 鳴響で/真末 尋[めて] 降れわちへ/又聞得大君と/十声 遣り交わちへ/又鳴響む精高子と/ゑりちよ 遣り交わちへ/又吾が成さへ人/見守てす 降れたれ

一しより大きみか/さしふ ゑらて おれわちへ/てるてもち/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいか/すへ とめて おれわちへ/又かくらきやめ とよて/さしふ ゑらて おれわちへ/又おほつきやめ とよて/ませ と[めて] おれわちへ/又きこゑ大きみと/とこへ やりかわちへ/又とよむせたかこと/ゑりちよ やりかわちへ/又あかなさへきよ みまふてす おれたれ

あおりやへが節[edit]

12-725(74)

一聞ゑ差笠が/按司添いよ 誇て/明けろ年 立ゝ数/君々 手摩て 栄よわれ/又鳴響む大君が/貴み人よ 誇て/又きらの数 降れわちへ/君手摩り 間遠さ/又吉日の数 降れわちへ/神使へ 間遠さ/又だに 三年 成るぎやめ/実に 四年 成るぎやめ

一きこゑさすかさか/あんしおそいよ ほこて/あけろとし たゝかす/きみ てつて ふさよわれ/又とよむ大きみか/たゝみきよゝ ほこて/又きらのかす おれわちへ/きみてつり まとうさ/又ゑかのかす おれわちへ/かみつかへ まとうさ/又たに みとせ なるきやめ/けに 四とせ なるきやめ

おしかけが節[edit]

12-726(75)

一聞得大君ぎや/京の内は 押し開けて/雲子精/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添 いが/もちろ内は 押し開けて/又首里杜 降れわちへ/又真玉杜 降れわちへ/又吉日 選び遣り 降れわちへ/又きら 選び遣り 降れわちへ/又按司添いぢよ/眼 遣り交わちへ

一きこゑ大きみきや/けおのうちは おしあけて/くもこすへ/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいか/もちろうちは おしあけて/又しよりもり おれわちへ/又またまもり おれわちへ/又ゑか ゑらびやり おれわちへ/又きら ゑらびやり おれわちへ/又あちおそいちよ/あまこ やりかわちへ

おしかけが節[edit]

12-727(76)

一聞得大君ぎや/御島祈り 降れわちへ/按司添いしゆ/神が世 ちよわれ/又鳴響む精高子が/御国/又げらへ大ころ達/按司添いに よ治られ/又掻い撫で真ころ子達/貴み人に 宣立てれ/又按司添いが 御言/君々は 使い/貴み人が ゑりちよ/主々は 使い/又気寄せは 煽らちへ/やゝ珍ら 煽らちへ/又いけな君 立てゝ/成り人 端 立てゝ/又赤口が 依い憑き/てだが口 世添いて

一きこゑ大きみきや/みしまいのり おれわちへ/あちおそいしゆ/かみか世 ちよわれ/又とよむせたかこか/みくに/又けらへ大ころた/あんしおそいに よしられ/又かいなてまころこた/たたみきよに のたてれ/又あんしおそいか おこと/きみは つかい/又たゝきよか ゑりちよ/ぬしは つかい/又きよよせは あおらちへ/やゝめつら あおらちへ/又いけなきみ たてゝ/なりきよ はな たてゝ/又あかくちやか よいつき/てたかこち よそいて

[edit]

12-728(77)

一弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうらへ ゑおい/やうら やうら やうらあ ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又弥に 弥 走れ ゑおい/ちよろめい ゑい/やうらや やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい

一やに や はれ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうらへ ゑおい/やうら やうら やうらあ ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又やに や はれ ゑおい/ちよろめへ ゑい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい/又やに や はれ ゑおい/ちよろめい ゑい/やうらや やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら ゑおい/やうら やうら やうら/あゑい ゑおい

[edit]

12-729(78)

一ちやむ金 大婿/ゑけりやの 大婿/はひやよ はひやよ/又だに 婿ともて/実に 婿ともて/又玉 持たちや事/御衣 持たちやこと/玉 持ち逃げて/御衣 持ち逃げて/又さゝ草婿の/寄り草婿の

一ちやむかね ちやむこ/ゑけりやの ちやむこ/はひやよ はひやよ/又だに もこともて/けに もこともて/又たま もたちや事/みしゆ もたちやこと/たま もちにけて/みしゆ もちにけて/又さゝくさもこの/よりくさもこの

[edit]

12-730(79)

一喜舎場つくり人/喜舎場なおり子や/ゑけ はひ/又昨夜 見ちやる夢の/真夜中の夢の/又夢や 跡無もの/夢や 失せ無もの/又おなり 抱ちへともて/つくり 抱ちへともて

一きしやはつくりきよ/きしやはおなりしや/ゑけ はひ/又よへ みちやるいめの/まよなかのいめの/又いめや あとなもの/いめや うせなもの/又おなり たちへともて/つくり たちへともて

あがなおりがみの節[edit]

12-731(80)

一あくれなの鳥の/口長の鳥の/ゑけ こいの/又名に 見地へが 追い来居る/如何 見ちへが 追い来居る/又君 見ちへす 追ひ来居れ/主 見ちへす 追ひ来居れ

一あくれなのとりの/くちなかのとりの/ゑけ こいの/又のう みちへか おひきよる/いきや みちへか おひきよる/又きみ みちへす おひきよれ/ぬし みちへす おひきよれ

尚元王御世 嘉靖廿八年己酉のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月廿一日ひとのとのみのへに、きこゑ大きみのみ御まへより給申候

[edit]

12-732(81)

一聞得大君ぎや/おぼつせぢ 降ろちへ/按司添いよ 見守て/君々や おぼつより 帰ら/又鳴響む精高子が/神座せぢ 降ろちへ/又聞ゑ按司添いや/君よ 誇りよわちへ/又鳴響む王にせが/神このみ しよわちへ/又吉日 七日 遊で/眼 合わちへからは/又吉日 七日 遊で/御顔 合わちへからは/又君々む 誇手/見物遊び 珍らしや

一きこゑ大きみきや/おほつせち おろちへ/あちおそいよ みまふて/きみや おほつより かゑら/又とよむせたかこか/かくらせち おろちへ/又きこゑあんしおそいや/きみよ ほこりよわちへ/又とよむわうにせか/かみこのみ しよわちへ/又よか なんか あすて/あまこ あわちへからは/又ゑか なんか あすて/又きみむ 帆小手/みもんあすひ めつらしや

尚元王御代 嘉靖廿八年己酉のとし、きみてつりのもゝかほおうことの時に、十月十三日つちのとのとりのへのうまの時に、きみかなしのみ御まへより給申候

あふりやへが節[edit]

12-733(82)

一聞ゑ君加那志/さしふ 降れ変わて/首里杜 降れわちへ/成さい人思いしよ/君 栄て ちよわれ/又鳴響む君加那志/むつき 降れ直ちへ/真玉杜 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/見守てす 降れたれ/又吾が掻い撫で按司添い/掻い撫でゝす 降れたれ/又てるかはは 宣立てゝ/末 尋めて 降れわちへ/又てるしのは 宣立てゝ/真末 尋めて 降れわちへ/又成さい人思い按司添い/首里杜 ちよわちへ/大君に 撓わ

一きこゑきみかなし/さしふ おれかわて/しよりもり おれわちへ/なさいきよもいしよ/きみ ふさて ちよわれ/又とよむきみかなし/むつき おれなおちへ/またまもり おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/みまふてす おれたれ/又あかかいなてあちおそい/かいなてゝす おれたれ/又てるかはは のたてゝ/すへ とめて おれわちへ/又てるしのは のたてゝ/ませ とめて おれわちへ/又なさいきよもいあちおそい/しよりもり ちよわちへ/大きみに しなわ

きみがなし節[edit]

12-734(83)

一聞ゑ君加那志/いけな 成り変わて/首里杜 降れわちへ/成さい人思いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君加那志/成り人 降れ変わちへ/真玉杜 降れわちへ/又さしふ 五ころに/末 尋めて 降れわちへ/又むつき 五ころに/見守てす 降れたれ/又成さい人思い按司添い/およりとで 降れわちへ/又吾が掻い撫で按司添い/見守てす 降れたれ/又てるかわが 御差ししゆ/此きらに 降れわちへ

一きこゑきみかなし/いけな なりかわて/しよりもり おれわちへ/なさいきよもいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみかなし/なりきよ おれかわちへ/またまもり おれわちへ/又さしふ 五ころに/すへ とめて おれわちへ/又むつき 五ころに/みまふてす おれたれ/又なさいきよもいあちおそい/およりとて おれわちへ/又あかかなてあちおそい/みまふてす おれたれ/又てるかわか うさししゆ/此きらに おれわちへ/又あかかいなてあちおそい/みまふてす おれたれ/又てるかわか うさししゆ/此きらに おれわちへ

尚永王御代 万暦六年戊寅きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十五日みつのとのみのへに、きこへ大きみのみ御まへ、あおりやへのみ御まへより給申候

あふりやへが節[edit]

12-735(84)

一聞得大君ぎや/末 選び遣り 降れわちへ/按司添いしゆ/君 誇て ちよわれ/又鳴響む精高子が/真末 願て 降れわちへ/又いけな君 依り降ろちへ/又成り人君 憑き降ろちへ/又君々む 誇て/又神々む 誇て/又吾が守る按司添い/天〔が〕下/糸 掛けて ちよわれ

一きこゑ大きみきや/すへ ゑらびやり おれわちへ/あんしおそいしゆ/きみ ほこて ちよわれ/又とよむせたかこか/ませ ねかて おれわちへ/又いけなきみ よりおろちへ/又なりきよきみ つきおろちへ/又きみむ ほこて/又かみむ ほこて/又わかまふるあちおそい/てに〔か〕下/いと かけて ちよわれ

[edit]

12-736(85)

一聞ゑ煽りやへや/せぢ 勝て 降れわちへ/世持つせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む国守りや/気 添わて 降れわちへ/又さしふ直さ 取りよわちへ/おぼつ嶽 置きつめ/又きら直さ 取りよわちへ/神座嶽 置きつめ/又君手摩り 珍らしや/せぢ 勝手 降れわちへ/又見物遊び 珍らしや/せぢ 勝て 降れわちへ/又按司添いや 今からど/せぢ 勝て ちよわや[れ]

一きこゑあおりやへや/せち まさて おれわちへ/世もつせち/あちおそいに みおやせ/又とよむくにもりや/けお そわて おれわちへ/又さしふなおさ とりよわちへ/おほつたけ おきつめ/又きらなおさ とりよわちへ/かくらたけ おきつめ/又きみてつり めつらしや/せち まさて おれわちへ/又みものあすひ めつらしや/せち まさて おれわちへ/又あちおそいや いみやからと/せち まさて とよわや[れ]

尚永王御代 万暦六年戊寅のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十九日ひのとのとりのへに、さすかさのみ御まへ、しより大きみの御まへより給申候

[edit]

12-737(86)

一聞ゑ差笠が/末 尋めて 降れわちへ/きらの数/按司添い 守ら/又鳴響む大君ぎや/真末 願て 降れわちへ/又聞得大君ぢよ/十声 遣り[交わちへ]/又鳴響む精高子ど/ゑりちよ 遣り交わちへ/又按司添いど/十百末/君 栄て ちよわれ

一きこゑさすかさか/すへ とめて おれわちへ/きらのかす/あちおそい まふら/又とよむ大きみきや/ませ ねかて おれわちへ/又きこゑ大きみちよ/とこゑ やり[交わちへ]/又とよむせたかこと/ゑりちよ やりかわちへ/又あちおそいと/ともゝすへ/きみ ふさて ちよわれ

[edit]

12-738(87)

一首里大君ぎや/さしふ 選で 降れわちへ/嶋が命/按司添いに みおやせ/又鳴響む国添いぎや/さしふ 降れ直ちへ/又おぼつ吉日 取りよわちへ/首里杜 降れわちへ/又神座きら 直ちへ/真玉杜 降れわちへ/又今からど 按司添いや/雲子色/照りや揚がて ちよわる

一しより大きみきや/さしふ ゑらて おれわちへ/嶋か命/あちおそいに みおやせ/又とよむくにおそいきや/さしふ おれなおちへ/又おほつゑか とりよわちへ/しよりもり おれわちへ/又かくらきら なおちへ/またまもり おれわちへ/又いみやからと あちおそいや/くもこいろ/てりやあかて ちよわる

尚永王御代 万暦十五年丁亥のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十八日みつのとのとりのへのさるか時、せんきみのみ御まへより給申候

[edit]

12-739(88)

一聞ゑ宣ん君ぎや/成り人 降れ栄て/成さい人思い王にせ/せち 勝て ちよわれ/又鳴響む君鳴響みが/いけな 降れ直ちへ/又見物内の真庭に/遊で直ちへからは/又かわるめの真庭に/誇て直ちへからは/又さしふ 五ころに/降れ直ちへからは/又むつき 七ころに/見守てす 降れたれ/又首里杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ/又真玉杜 ちよわる/吾が成さい人王にせ/末 長く/せぢ 勝て ちよわれ

一きこゑせんきみきや/なりきよ おれふさて/なさいきよもいわうにせ/せち まさて ちよわれ/又とよむきみとよみか/いけな おれなおちへ/又みものうちのまみやに/あすてなおちへからは/又かわるめのまみやに/ほこてなおちへからは/又さしふ 五ころに/おれなおちへからは/又むつき 七ころに/みまふてす おれたれ/又しよりもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すへ なかく/せち まさて ちよわれ/又またまもり ちよわる/あかなさいきよわうにせ/すへ なかく/せち まさて ちよわれ

尚寧王加那志御代 万暦三十五年丁未のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十日つちのとのみのへのうしの時、きこゑ大きみのみ御まへより給申候

あおりやへが節[edit]

12-740(89)

一聞ゑ大君ぎや/さしふ 降れ直ちへ/按司添いしよ/十百末/末 勝て ちよわれ/又鳴響む精高子が/むつき 降れ栄て/又いけな君 集へて/成り人 揃へて/又按司添いぎや 御言/王にせが 御言/又年 八年 成るぎやめ/吉日 八年 成るぎやめ/又君手摩り 間遠さ/見物遊び 間遠さ/又大ころ達 集へて/群り合へ子達 揃へて/又君いきよい 実に あれ/神使い だに あれ/又赤口が 依り憑き/てだ神達 鳴響で/又れるかはむ 誇て/一郎子む 誇て

一きこゑ大きみきや/さしふ おれなおちへ/あちおそいしよ/ともゝすへ/すへ まさて ちよわれ/又とよむせたかこか/むつき おれふさて/又いけなきみ あとへて/なりきよ そろへて/又あんちおそいきや おこと/わうにせか おこと/又とし 八とせ なるきやめ/ゑか 八とせ なるきやめ/又きみてつり まとうさ/みものあすひ まとうさ/又大ころた あとへて/もりやへこた そろへて/又きみいきよい げに あれ/かみつかい たに あれ/又あかくちやか よいつき/てたかみたち とよて/又てるかわむ ほこて/いちろこむ ほこて

[edit]

12-741(90)

一大君ぎや 守る/てだが末按司添い/天ぎや下/末 勝て ちよわれ/又精高子が 見守ろ/末勝る王にせ/又御肝内の 御想ぜや/明けとまに 譬へて/又肝が内の 御想ぜや/明け立ちに 譬へて/又君ぎや 世ねん げらへて/主ぎや 世ねん げらへて/又雲子橋 掛けわちへ/見物橋 掛けわちへ/又浦添いに ちよわちへ/世の頂に ちよわ[ち]へ/又威部の祈り 召しよわちへ/司祈り 召しよわちへ/又司数 誇りよわちへ/あ主数 誇りよわちへ/又てるかはむ 誇りよわちへ/一郎子む 誇りよわちへ

一大きみきや まふる/てたかすへあちおそい/天きや下/すへ まさて ちよわれ/又せかたこか みまふろ/すへまさるわうにせ/又おきもうちの 御さうせや/あけとまに たとへて/又あよかうちの おさうせや/あけたちに たとへて/又きみきや 世ねん けらへて/ぬしきや 世ねん けらへて/又くもこはし かけわちへ/みものはし かけわちへ/又うらおそいに ちよわちへ/世のつちに ちよわ[ち]へ/又いへのいのり めしよわちへ/つかさいのり めしよわちへ/又つかさかす ほこりよわちへ/あぬしかす ほこりよわちへ/又てるかはむ ほこりよわちへ/いち[ろ]こむ ほこりよわちへ

[edit]

12-742(91)

一聞ゑ煽りやへや/君ぎや精 降れわちへ/按司添いに/おぼつ 鳴響む/君ぎやせぢ みおやせ/又鳴響む国守りや/真末 願て 降れわちへ/又てだが末按添い/末勝る王にせ/又おぼつせぢ 有らぎやめ/君ぎやせぢ 有らぎやめ/又天ぎや下 添て/首里杜 栄よわ

一きこゑあおりやへや/きみきやすへ おれわちへ/あちおそいに/おほつ とよむ/きみきやせち みおやせ/又とよむくにもりや/ませ ねかて おれわちへ/又てたかすへあちおそい/すへまさるわうにせ/又おほつせち あらきやめ/君きやせち あらきやめ/又天きや下 おそて/しよりもり ふさよわ

尚寧王加那志御代 万暦三十五年丁未のとし、きみてつりのもゝかほうことの時に、十月十五日みつのとのとりのへのうしの時に、さすかさのみ御まへ、しより大きみのみ御まへ、せんきみのみ御まへより給申候

[edit]

12-743(92)

一聞ゑ差笠が/さしふ 降れ変わて/十百度の 世添うせぢ/按司添いに みおやせ/又鳴響む差笠が/むつき 降れ直ちへ/又京の内は 押し開けて/首里杜 降れわちへ/又もちろ内は つき開けて/真玉杜 降れわちへ/又按司添いよ 誇て/貴み人よ 誇て

一きこゑさすかさか/さしふ おれかわて/ともゝとの 世そうせち/あちおそいに みおやせ/又とよむさすかさか/むつき おれなおちへ/又けおのうちは おしあけて/しよりもり おれわちへ/又もちろうちは つきあけて/またまもり おれわちへ/又あんしおそいよ ほこて/たゝみきよ世 ほこて

[edit]

12-744(93)

一首里大君ぎや/首里杜 降れわちへ/按司添いしよ/せち 勝て ちよわれ/又鳴響む国添いぎや/真玉杜 降れわちへ/又按司添いぎや おより/王にせが おより/又きらお数 降れわちへ/吉日の数 降れわちへ/又降れら数 見守ら/遊ば数 見守ら

一しより大きみきや/首里もり おれわちへ/あんしおそいしよ/せち まさて ちよわれ/又とよむくにおそいきや/またまもり おれわちへ/又あちおそいきや おより/わうにせか おより/又きらのかす おれわちへ/ゑかのかす おれわちへ/又おれらかす みまふら/あすはかす みまふら

[edit]

12-745(94)

一聞ゑ宣ん君ぎや/末 尋まいて 降「れ]わちへ/按司添いに/島が命 みおやせ/又鳴響む君鳴響みぎや/真末 願て 降れわちへ/又あまみやから/精の君やれば/又しねりやから/相手君やれば/又さしふ 五ころに/見守てす 降れたれ/又むつき 七ころに/掻き撫でゝす 降れたれ/又大君ぎや 御想ぜ/てるかはゝ 宣立てゝ

一きこゑせんきみきや/末 とまいて お[れ]わちへ/あんしおそいに/しまかいのち みおやせ/又とよむきみとよみきや/ませ ねかて おれわちへ/又あまみやから/すへのきみやれは/又しねりやから/あへちへきみやれは/又さしふ 五ころに/みまふてす おれたれ/又むつき 七ころに/かいなてゝす おれたれ/又大きみきや 御さうせ/てるかはゝ のたてゝ